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桜井紙器製作所
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筋押し見本(表側・山折側)
筋押しって?
薄い紙を折り曲げるときは紙の折り目に割れが入ることはありませんが、厚い紙を折り曲げると表面が割れたり、折り曲げを繰り返すと切れてしまいます。
それは折り曲げた紙の表面が厚みの分だけ引き伸ばされて、紙の繊維が切れたり、また表面に塗ってあるものがはがれたりするためです。
紙の機能も損なわれますし、見た目にも汚く見えます。紙目によっては、折りたい所でない所が折れてしまったりします
それらを防ぐために筋押という作業を行います。
刃がついていない凸状の筋刃とそれに対する凹の形をした土台を作って、その間に紙を挟みこみます。
すると挟み込まれた紙の表面は伸ばされ、組織もやわらかくなり、折り曲げをしてもヒビが入らなくなり、繰り返し折り曲げることが可能になります。
紙の厚みや種類によって、凸状の筋刃の太さや高さを変え、また凹の部分の幅や高さも変えて、最適な状態を作ります。
一般的には筋刃の押した向きが山になるように折って使用します。これを山折(やまおり)といいます。
しかし薄い紙の場合は筋刃で押した側が谷になるように折り曲げて使用することがあります。
それを谷折(たにおり)といいます。
また薄い紙ほど筋押した効果は現れにくいので、折り曲げる目安として使用するとお考えください。
用途的に可能でしたら、ミシンを筋押しの代わりに使い、折筋とする方法もあります。
逆に筋押しが入りきらない厚い紙に対しては、<半切り>という折り方もあります。
これは、紙の厚さの半分くらいの切り込みを入れ、残された厚みの部分でつなぎ止めておく方法です。
筋押しの場合谷折側が凸となりますが、<半切り>では谷折側はフラットな角となります。
貼り箱では、この特徴を生かして、良く使われます
<つなぎ>見本
※注意
マイクロミシンは、周りの刃物や筋刃の影響を受けやすく、次の工程で断裁加工、折り加工や製本加工がある場合は切れてしまうというトラブルが起きやすいので、使用には十分注意が必要です。
はがき切り取りミシン | 2:1 | (切れ部分2mmつなぎ1mm) |
1:1 | (切れ部分1mmつなぎ1mm) | |
折りミシン | P8 | (切れ部分1.7mmつなぎ1.5mm) |
P6 | (切れ部分1.7mmつなぎ2.5mm) | |
マイクロミシン | P50 | (切れ部分0.35mmつなぎ0.15mm) |
P72 | (切れ部分0.2mmつなぎ0.15mm) |
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